研究課題
本領域研究では、均一系および不均一系触媒化学の協奏的融合による新たな協奏機能触媒化学を確立することを目指してきた。そのため、金属錯体を基本とする分子性触媒の研究者と、分子・原子レベルで固体表面修飾や機能との相関、固体担体と触媒活性中心の解明を行っている固体触媒研究者に加えて、金属集積と協同機能を開拓する多金属触媒の研究者および生体触媒機能を模倣して、実用触媒の開発をめざす生体模倣の触媒研究者を中心に研究推進してきた。最終年度は、前年度に引き続き、19名の計画班員と63名の公募班員が、A01「分子機能触媒化学」A02「多金属機能触媒化学」、A03「固体機能触媒化学」、A04「生体模倣機能触媒化学」、の研究項目を分担し、相互連携をとりつつ研究推進した。結果として、第6回公開シンポジウムを4月に,第7回を平成22年3月に2回開催して本領域研究における最先端の研究成果を広く公開できた。特に7回の最終報告会では、各班のリーダーが、4年間の研究成果を総括するとともに、協奏機能触媒への取り組みの成果をまとめて報告し、高い評価を受けた。さらに、昨年に引き続き協奏機能触媒の概念をより広く広めるため、日本化学会、触媒学会や錯体化学討論会に協力し、合同シンポジウムを開催して,広く他分野の研究者との討論を積極的に実施した結果、協奏機能触媒の概念が広く深く浸透したものと考えている。また、国際会議を北海道大学においてノーベル化学賞受賞のGrubbs先生他3名を招聘し、協奏機能触媒の概念が世界的に認められ、高い評価を受けた。さらに、特定領域研究グループ間での共同論文や学会発表など、多くの成果をあげることができた。総じて、4年間、評価班の先生のご支援ご助言のもとに、領域研究を円滑に運営でき、期待以上の成果をあげることができた。
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すべて 雑誌論文 (41件) (うち査読あり 41件) 学会発表 (10件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
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