研究課題
特定領域研究
金属酵素は天然のナノハイブリッド触媒であり、環境適合型の理想的な触媒系の1つである。本研究では、天然の金属酵素を模範とした有機・無機ハイブリッド触媒の開発を行う。金属酵素は、活性・高選択的であるが、構造安定性に欠けるという欠点を持ち、応用範囲が狭い。そこで、ナノ空間材料と金属錯体等の組み合わせにより、天然酵素を凌駕する機能をもつ触媒系を開発し、革新的触媒の発見を目指す。本研究ではビタミンB12 酵素機能に注目する。生体触媒の妙は活性部位を取り巻くミクロ環境にあるので、金属錯体とナノ空間材料を組み合わせて、ハイブリッド触媒を構築するという戦略をとる。ナノ空間を利用する特性としては、反応加速・高選択性・特殊反応場効果が期待でき、環境適合型の画期的な触媒系の構築(機能イノベーション)が期待できる。特に、天然タンパクと金属錯体の組み合わせ、二酸化チタンやシリカゲルのような無機物と金属錯体の組み合わせによる新規触媒の開発を行う。
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