研究課題
特定領域研究
遷移金属を含む複合的な電子系の理論的研究を電子状態理論に基づいて行った。多核錯体の金属間結合の性質を解明し、また、最近合成された逆サンドイッチ錯体のスピン多重度と構造、d子配置の関連を解明した。重要な素反応過程であるσ結合活性化などを取り上げ、その電子的過程を詳細に明らかにした。さらに実験的には解明が困難な触媒反応の全体像を解明し、反応機構と反応を制御する因子の解明に成功した。置換基の電子的効果を取り込み高精度計算を可能とするモデルポテンシャル法を開発し、化学的精度で結合エネルギーを算出した。
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