研究課題
1.a)有機EL素子として有用なポリフェニレンビニレン(PPVn)とポリフェニレン(PPn)の多量体の電子励起状態を精密に計算し、光吸収・発光メカニズムと発光効率について詳細な研究を行った。b)化学センサーとして利用されるアクリジンの光誘起電子移動メカニズムについて検討した。ππ^*励起状態と電荷移動状態の溶媒効果を検討し、蛍光の変化を説明することに成功した。2.N_2, N_2O, CO_2などの内殻イオン化状態に観測される振動の理論スペクトロスコピーを行った。N_2では、g-u分裂した主ピークとサテライト・ピークのポテンシャル曲線から、振動スペクトルの詳細について検討した。N_2OとCO_2では、2次元のポテンシャル曲面を計算し、振動スペクトルの精密な帰属を行った。Sudden近似の極限の実験スペクトルとFCFに基づく理論スペクトルの比較を行い、構造変化について議論した。3.ビニルクロライドやフルオロエチレンの励起状態について精密な研究を行い、光解離過程について新しいメカニズムを提案した。C_4Cl分子の基底状態の構造について研究し、これまで理論的に再現できなかった実験結果を説明することに成功した。4π電子系であるブタジエン、アクロレイン、グリオキサールの励起状態とサテライト状態について精密な帰属を行った。
すべて 2007 2006
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