大規模確率場により高度化された確率推論システムの設計

2008 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 18079002
• 研究種目: 特定領域研究
• 配分区分: 補助金
• 審査区分: 理工系
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 田中 和之 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80217017)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: アルゴリズム / 情報統計力学 / モデル化 / 確率的情報処理 / 統計科学

研究概要

本研究課題の目的は,高次元の画像データから目的に応じた情報を抽出し,高度の推論を行う確率推論システムをベイジアンネットワークとして構築する理論体系を情報統計力学的知見にもとづいて確立することにある.具体的には
(1) 大規模確率場による高次元データ解析システム設計と近似アルゴリズムの構成と性能評価
(2) 確率推論モデルの混合による高度化された推論システムの設計理論の構築とその実現
(3) 情報通信方式と大規模確率場の構造的類似性にもとづく次世代通信システムへの実装
の3点を段階的に推進してゆく.

研究成果

• [雑誌論文] Statistical Trajectory of Approximate EM Algorithm for Probabilistic Image Processing (2007)
  • 著者名/発表者名: Kazuyuki Tanaka and D. M. Titterington
  • 雑誌名: Journal of Physics A: Mathematical and Theoretical Vol.40, No.37 ページ: 11285-11300
• [雑誌論文] The Mathematical Structure of the Approximate Linear Response Relation (2007)
  • 著者名/発表者名: Muneki Yasuda and Kazuyuki Tanaka
  • 雑誌名: Journal of Physics A : Mathematical and Theoretical Vol.40, No.33 ページ: 9993-10007
  • 査読あり
• [雑誌論文] Relationship between Plefka's Expansion and Cluster Variation Method (2006)
  • 著者名/発表者名: Muneki Yasuda and Kazuyuki Tanaka
  • 雑誌名: Journal of the Physical Society of Japan Vol.75, No.8 ページ: 1-8
  • 査読あり
• [学会発表] 日常生活行動理解のための確率的因果知識の学習 (2007)
  • 著者名/発表者名: 本村陽一, 河田諭志, 西田佳史, 田中和之
  • 学会等名: 第25回日本ロボット学会学術講演会
  • 発表場所: 千葉工業大学津田沼キャンパス, 千葉
  • 年月日: 2007-09-14
• [学会発表] 確率的因果構造を考慮した日常生活行動の画像認識 (2007)
  • 著者名/発表者名: 河田諭志, 本村陽一, 西田佳史, 田中和之
  • 学会等名: 第21回人工知能学会全国大会
  • 発表場所: ワールドコンベンションセンターサミット, 宮崎
  • 年月日: 2007-06-21
• [図書] 確率モデルによる画像処理技術入門 (2006)
  • 著者名/発表者名: 田中和之
  • 総ページ数: 180
  • 出版者: 森北出版
• [備考] ホームページ
  • URL: http://www.smapip.is.tohoku.ac.jp/~kazu/
• [産業財産権] 能力推定システムおよび方法ならびにプログラムおよび記憶媒体 (2008)
  • 発明者名: 菅谷史昭, 田中和之
  • 権利者名: KDDI研究所, 東北大学
  • 産業財産権番号: 特願, 2007-79860
  • 出願年月日: 2008-03-26