平成20年度は、特に最適化(数理計画法)の考え方に基づくLDPC符号の復号として凸計画問題に基づく復号法の検討を本格化した。また、非線形最適化の考え方に基づくビットフリッピング型復号法の検討も同時に進めた。これらの成果は、ISITやISITAなどの国際シンポジウムにいて報告を行っている。さらに本年は復号の収束性を向上させるためにニュートン法の利用を検討した。これらの成果は、現在、国際誌に投稿中である。また、上記の復号凸計画問題に現れる制約多面体を改善する手法についても検討を行った。切除平面法に基づく効率の良い検査行列の改善法を提案し、その成果の一部をローザンヌで開催されたターボシンポジウムにおいて報告した。すでにこの成果を論文として投稿しており、IEEE Journal of Selected Areas in Communicationsに掲載が決定されている。
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