(1)ブラックボックス(通信路)の推定については、ユニタリ変換の推定という簡単かつすでに研究のある場合を出発点に、一般のCP写像に研究を拡大していく。とくに、漸近論を中心に調べる。 (2)古典通信と局所量子操作を用いた多体状態の推定に関しては、完全な識別の場合から開始して徐々に一般的な状況を考える。 (3)量子状態の情報幾何については、量子相対エントロピーの考察を中心に、統計的推測や量子相関との関係を考える。 (4)量子相関については、統計的推測や幾何との関係を中心に考察。 (5)実験的実装については、線形光学からはじめて徐々にさまざまなスキームを試みる。
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