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2009 年度 実績報告書

局在電磁波配線を用いた単一磁束量子論理回路の設計および設計支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18080008
研究機関名古屋大学

研究代表者

高木 一義  名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (70273844)

研究分担者 高木 直史  名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10171422)
キーワード単一磁束量子回路 / 局在電磁波配線 / 論理設計支援 / クロック配信 / タイミング検証
研究概要

単一磁束量子テバイスを用いた論理回路は、バルスの有無で論理を表現すること、また、スイッチングが非常に高速であることから、その性能を引き出すためには、従来の半導体集積回路とは異なるアーキテクチャに基づく論理設計が必要となる。また、今後実現可能となる大規模回路の正確かつ迅速な設計のためには、計算機による回路設計支援が不可欠である。
単一磁束量子回路の設計において、局在電磁波配線を積極的に用いて、ジョセフソン接合を用いた能動配線によるタイミング調整を最小限に抑えることができれば、より高速、小面積の回路を実現できる可能性があるが、そのためには新しい設計手法が必要である。この考え方に基づき、これまでに、正しいタイミングでクロック信号を配信するための回路設計アルゴーリズムを提案してきた。本年度は、クロック木構成法を評価・洗練するとともに、設計された回路のタイミング検証を行う手法を開発した。
単一磁束量子回路は論理ゲート1段毎のパイプライン構造をとることで動作する。提案するタイミング検証手法では、まず、設計された回路のレイアウトと各ゲートの接続情報であるネットリストを入力とし、回路のパイプラインのタイミング解析を行う。回路の入力側から出力側へ各段数毎の各ゲートで、セットアップ時間、ホールド時間の制約を満たしつつ、1クロックサイクルの間にデータパルスがクロックトゲートを1段進む動作をしていることを検証する。
つぎに、設計された回路が設計者が意図する通りのパイプライン動作を行うことを検証する。出力側から入力側へ回路を辿ることで、設計ざれた回路からその回路が実現する時刻付き論理式を抽出し、仕様として設計者から与えられる時刻付き論理式との等価性を判定することでこの検証を行う。
提案手法を実際の回路に適用し、単一磁束量子回路特有の設計ミスや違反を検出することができることを確かめた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] Timing Optimization Methods for Superconducting SFQ Circuits2010

    • 著者名/発表者名
      Kazuyoshi Takagi, Shota Takeshima, Motoki Sato, Masamitsu Tanaka, Naofumi Takagi
    • 学会等名
      Superconducting SFQ VLSI Workshop (SSV 2010)
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2010-01-12
  • [学会発表] A Verification Method for Pipeline Processing Behavior of Single-Flux-Quantum Circuits by Equivalence Checking of Timed Logic Formulae2010

    • 著者名/発表者名
      Motoki Sato, Masamitsu Tanaka, Kazuyoshi Takagi, Naofumi Takagi
    • 学会等名
      Superconducting SFQ VLSI Workshop (SSV 2010)
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2010-01-12
  • [学会発表] パイプライン動作を考慮した単一磁束量子回路のための論理設計検証手法2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤元紀、田中雅光、高木一義、高木直史
    • 学会等名
      電子情報通信学会SCE研究会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2009-10-20
  • [学会発表] 単一磁束量子回路のためのパイプライン検証手法2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤元紀、田中雅光、高木一義、高木直史
    • 学会等名
      2009年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会
    • 発表場所
      新潟市
    • 年月日
      2009-09-18
  • [学会発表] A Method for Layout-Driven Skewed Clock Tree Synthesis for SFQ Circuits2009

    • 著者名/発表者名
      Kazuyoshi Takagi, Yuki Ito, Masamitsu Tanaka, Naofumi Takagi
    • 学会等名
      Superconducting SFQ VLSI Workshop (SSV 2009)
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2009-06-15
  • [学会発表] Verification Method of Pipeline Processing Behavior of SFQ Circuits2009

    • 著者名/発表者名
      Motoki Sato, Masamitsu Tanaka, Kazuyoshi Takagi, Naofumi Takagi
    • 学会等名
      Superconducting SFQ VLSI Workshop (SSV 2009)
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2009-06-15

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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