研究分担者 |
砂田 茂 大阪府立大学, 工学系研究科, 助教授 (70343415)
得竹 浩 医科学研究所, 工学系研究科, 助教 (80295716)
劉 浩 千葉大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10342875)
神崎 亮平 東京大学, 先端研, 教授 (40221907)
下山 勲 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (60154332)
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研究概要 |
本年度の研究はおおむね研究計画に沿って順調に進展した。 河内研究室では,自由飛行中の昆虫に視覚刺激を与えて上下運動を誘発することに成功し,自由飛行中の周波数応答が計測できた。 砂田研究室では,微小二重反転ロータを用いて外乱中での応答特性の改善を試行錯誤的に追及し,突風応答において安定性の改良を行った。 得竹助教は昆虫と人工物の飛行特性の違いを調べるとともに,マルハナバチとチョウの飛行特性を調べた。 劉研究室では大きさの異なる昆虫の飛行をシミュレーションにより解析し,レイノルス数や昆虫の生活環境の及ぼす影響を明らかにし,論文に纏めた。 神崎研究室では,自由飛行中のスズメガの羽ばたき運動と飛翔筋の活動電位を同時に計測しだ結果,羽ばたき面の調節に2種類の飛翔筋のタイミングが関連することが明らかになった。また,脳からの指令神経情報を解析し,左石の複眼へ入力される視寛情報の演算により運動制御が行われていることが示唆された。 下由研究掌では,昆虫の翅と同様に薄膜と翅脈から成るMEMS(Micro Electro Mecanical Systems)人工翅を試作し,この人工翅を取リ付けた羽ばたき試作機の飛行に成功し,これを用いて翅の弾性変形と飛行運動の関係を調べた。
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