研究課題
本年度の研究はおおむね研究計画に沿って以下のように順調に進展した。河内研究室では、デザード飛行と自由飛行の上下運動の制御則を比較して、無視しえない差異を実験的に見いだし、その原因を検討した。砂田研究室ではセンサーの数から生ずる飛行安定性を調べ、昆虫のセンサーの数の多さの役割を小型飛行体で実験的に解明した。得竹助教は砂田研究室とともに、昆虫の飛行環境を人為的に変化させ、定量的に制御則を明らかにした。劉研究室では、力学シミュレーションにより各種のパラメタが昆虫の飛行の動的安定性に及ぼす影響を明らかにした。神崎研究室では、昆虫の飛行制御に関わる神経系径路の詳細を調べ、視覚情報の役割について新しい知見を得た。下山研究室では、MEMS技術を利用して超小型微小圧力センサーを開発し、自由飛行中のチョウの羽の圧力変動の計測に成功した。以上の各研究室の結果を持ち寄り、人工物設計における回転翼と羽ばたき翼の優劣を議論し、また各自の研究計画と方法を検討した。
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Progress in Aerospace (in press)(印刷中)(掲載確定)
Trans.Japan Society of Aeronautical and Space Sciences Vol.52, No.176
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Bioinspiration & Biomimetics 4
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Journal of Biomechanical Science & Engineering 4(1)
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Theoretical and Applied Mechanics Japan 57
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http://www.kawachi.rcast.u-tokyo.ac.jp