研究課題/領域番号 |
18101005
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
彌田 智一 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (90168534)
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研究分担者 |
鎌田 香織 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教 (00361791)
浅岡 定幸 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教 (50336525)
小村 元憲 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教 (90401512)
中川 勝 東京工業大学, 資源化学研究所, 准教授 (10293052)
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キーワード | ナノシリンダー構造 / ナノ相分離構造形成 / ブロックコポリマー / X線散乱分光同時測定 / 液晶ポリマー |
研究概要 |
1.2次元検出斜入斜薄膜X線-分光同時測定システム(小村・彌田) 既設の分光用窓付温度可変ステージを開発付設した2次元検出斜入射薄膜X線小角散乱測定装置((株)リガク製NanoViewer)に、現有の光ファイバー型マルチチャンネル吸収スペクトル装置および本研究課題で18年度に導入した光ファイバー仕様のラマン分光光度計を組み合わせて予備実験を行った。 2.垂直配向NCA構造の形成プロセスの吸収・振動分光評価(小村・浅岡) アンメソゲンを側鎖にもつPEO-PMA(Az)薄膜の垂直配向NCA構造の形成と液晶相のアゾベンゼン長軸の垂直配向することを明らかにし、アゾベンゼンの配向とポリマー鎖の配向を吸収スペクトルおよびラマン分光によってリアルタイム同時測定の検討を行った。 3.NCA構造の光配向制御プロセスのX線散乱-分光同時評価(鎌田・彌田) 非偏光照射による側鎖アゾベンゼンの光配向(Weigert効果)によるNCA構造の配向制御に成功し、アゾベンゼンの光配向が誘起するNCA構造の配向挙動についてリアルタイム同時測定を行い、メカニズムを解明に繋げた。 4.小角X線散乱-分光同時測定のリアルタイム測定のための高分子設計(彌田・浅岡・中川) この項目の主担当の浅岡氏の移動により、19年度内にこの項目の研究遂行が困難となったため、20年度への予算繰り越しを行い、研究を遂行した。リアルタイム測定のためにはX線散乱強度の飛躍的向上が必要である。そのために、NCA構造を形成するブロック共重合体に重原子の導入を行った。さらに、高分子主鎖あるいは側鎖の特定部位に重水素化を行い、ラマン分光において特定できるプローブ振動遷移を導入した。転写・複合化プロセスでは、重原子を含むドーパントを利用することができるため、散乱強度を飛躍的に増大して容易なリアルタイム測定に繋げた。
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