景気循環・経済成長の総合研究-景気判断モデルの構築と日本経済の実証分析

2008 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 18103001
• 研究種目: 基盤研究(S)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 理論経済学
• 研究機関: 一橋大学
• 研究代表者: 浅子 和美 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60134194)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2010
• キーワード: マクロ経済学 / 景気循環 / 景気基準日付 / 景気判断モデル

研究概要

本研究では、日本経済の適切な政策運営に役立てるために、日本経済の現状をより早く、より的確に把握する体制の確立を図る。
より具体的には、景気循環の局面判断の観点からの日本経済の現状分析を行うとともに、経済制度面での歴史的変遷を踏まえた上で、1990年代以降の経済成長率や生産性上昇率の鈍化の原因を解明し、技術革新の活性化や産業構造の転換による日本経済の中長期的パフォーマンスの向上の可能性を探る。

研究成果

• [雑誌論文] Estimating stochastic vola-tility models using daily returns and realized volatility simultaneously (2009)
  • 著者名/発表者名: Takahashi, M., Omori, Y. and Watanabe, Toshiaki
  • 雑誌名: Computational Statistics and Data Analysis Volume 53, Issue 6 ページ: 2404-2406
• [雑誌論文] Block Sampler and Posterior Mode Estimation for Asymmetric Stochastic Volatility Models (2008)
  • 著者名/発表者名: Omori Yasuhiro and Watanabe Toshiaki
  • 雑誌名: Computa-tional Statistics & Data Analysis Vol.52, Issue 6 ページ: 2892-2910
• [雑誌論文] Organizational Innovation and Corporate Performance (2008)
  • 著者名/発表者名: Itoh Hideshi, George Baker and Sadao Nagaoka
  • 雑誌名: Journal of the Japanese and Interna-tional Economies Vol.22 ページ: 143-145
• [雑誌論文] アジア諸国の景気と日本の景気 : CIと貿易統計による連動性の検証 (2008)
  • 著者名/発表者名: 外木好美, 落合勝昭, 浅子和美
  • 雑誌名: フィナンシャル・レビュー(財務省財務総合政策研究所) 平成20年第3号(通巻第90号) ページ: 55-72
• [雑誌論文] 限界生産性原理とTFPのバイアス-生産性データベースを用いた国際比較 (2008)
  • 著者名/発表者名: 浅子和美, 滝澤美帆
  • 雑誌名: フィナンシャル・レビュー(財務省財務総合政策研究所) 平成20年第3号(通巻第90号) ページ: 73-93
• [雑誌論文] 地域別フィリップス曲線と産業構造 (2007)
  • 著者名/発表者名: 浅子和美, 小巻泰之
  • 雑誌名: 社会経済研究(電力中央研究所社会経済研究所) No.55 ページ: 3-29
• [雑誌論文] 外国為替サーベイ・データの比較分析-JCIFとWEIS (2007)
  • 著者名/発表者名: 浅子和美, 小巻泰之, 竹田陽介, 地主敏樹, 林康史
  • 雑誌名: 経済研究 第58巻第2号 ページ: 163-186
• [雑誌論文] Firms' Perceptions of the Business Cycle and Their Managerial and Financial Conditions (2007)
  • 著者名/発表者名: Asako Kazumi, Ando Koichi, Kazuyuki Matsumoto
  • 雑誌名: Public Policy Review Vol.3, No.1 ページ: 1-26
• [雑誌論文] Business Portfolio Restructuring of Japanese Firms in the 1990s : Entry and Exit Analysis (2007)
  • 著者名/発表者名: Itoh, Hideshi
  • 雑誌名: Corporate Governance in Japan(Masahiko Aoki, Gregory Jackson, and Hi-deaki Miyajima (eds.)) ページ: 227-256
• [雑誌論文] The Impact of Technology Shocks on the Japanese Business Cycle -An empirical analysis based on Japanese industry data- (2006)
  • 著者名/発表者名: Miyagawa, T
  • 雑誌名: Japan and the World Economy 18 ページ: 401-417
• [学会発表] A comparison of survey-based expectations of foreign exchange rates - Comparing the relative power of forecasting using the JCIF and the WEIS survey- (2008)
  • 著者名/発表者名: Asako, Kazumi and Yasuyuki Komaki
  • 学会等名: 29th CIRET Conference
  • 発表場所: Santiago
  • 年月日: 20081000
• [図書] 東洋経済新報社 (2008)
  • 著者名/発表者名: 浅子和美, 池田新介, 市村英彦, 伊藤秀史(編)
  • 総ページ数: 253
  • 出版者: 現代経済学の潮流2008
• [図書] 東京大学出版会 (2008)
  • 著者名/発表者名: 深尾京司・宮川努(編)
  • 総ページ数: 347
  • 出版者: 生産性と日本の経済成長JIPデータベースによる産業・期業レベルの実証分析
• [図書] 東京大学出版会 (2007)
  • 著者名/発表者名: 浅子和美・宮川努(編)
  • 総ページ数: 321
  • 出版者: 日本経済の構造変化と景気循環
• [図書] Routledge, Pub (2007)
  • 著者名/発表者名: Ito, Takatoshi
  • 総ページ数: 203
  • 出版者: A Basket Currency for Asia(London, UK)
• [備考]
  • URL: http://www.ier.hit-u.ac.jp/~asako
• [備考] 景気循環特集一橋大学経済研究所『経済研究』関連論文4篇収録, 2009年7月
• [備考] 新聞啓蒙雑誌掲載2008年度5件
• [備考] 日経研月報連載, シリーズ「日本の景気・世界の景気」連載全16回予定, 2008年7月号-2009年10月号。
• [備考] 浅子和美責任編集「世界の景気循環」財務省財務総合研究所『フィナンシャル・レビュー』通巻第90号, 関連論文5篇収録, 2008年8月。
• [備考] 日経研月報連載, シリーズ「産業・地域の景気循環と景気指標」連載全9回, 2007年1月号-9月号。
• [備考] 日経研月報連載, シリーズ「景気循環を語る」連載全20回,2004年12月号-2006年7月号。
• [備考] 浅子和美責任編集「ミクロの不均一性と日本のマクロ経済」財務省財務総合研究所『フィナンシャル・レビュー』通巻第78号, 関連論文6篇収録, 2005年8月。