本研究の目的は、若年者を対象にパネル(追跡)調査を実施することにより、教育・就業・結婚・意識に関する変化を、総合的に捉えることにある。本研究では、(1)学校から職場への移行、(2)就業行動(非典型雇用、転職など)と労働市場、(3)離家と結婚・家族形成、(4)意識と態度、という4つの分析軸から若年者の行動と意識を分析する。これらの4つの軸を個人のライフコースの流れの中で総合的にとらえることによって、若年の行動と意識の変容を明らかにし、若年雇用政策や晩婚化・少子化に関する施策を検討するための学術的基盤を提供することを目指す。
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