研究分担者 |
廣瀬 壮一 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (00156712)
小野 潔 東京工業大学, 大学院・理工学工学研究科, 准教授 (60324802)
白旗 弘実 東京都市大学, 工学部, 准教授 (40298013)
穴見 健吾 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (30272678)
佐々木 栄一 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (40311659)
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研究概要 |
本研究は,橋梁における重度の疲労損傷を対象に,最先端の研究成果と最新の技術を結集統合して,検査,診断,補修補強設計,施工,遠隔診断システムの統合的技術を確立することを目的としており,平成21年度は以下の項目について研究を実施した. *鋼橋における疲労損傷と補修・補強方法の調査と整理およびそのデータベース化 過去の損傷事例を土木学会の論文および報告を主として整理し,データベースの事例増加を行った. *実物大構造モデルによる実証実験 疲労強度の低い溶接施工箇所のディテールに対する表面打撃処理を施し疲労強度向上効果を検討した.荷重を一定とせず,実際の車両通行条件下により近い変動荷重での載荷条件とし,打撃処理の効果を明らかにした. *補修補強の実構造物への適用性の検討 疲労亀裂の存在している実物大構造モデルに対し,亀裂の切削除去を行った上で,溶接による埋め戻し施工を行った.この溶接には疲労亀裂の発生および進展を抑制するための,圧縮残留応力を導入できる溶接手法を適用した.施工後の疲労試験の結果,疲労亀裂の発生および進展に抑制効果が見られ,補修方法として適することを明らかにした. *非破壊検査による内在欠陥,内在亀裂のサイズ推定の精度向上 溶接部に内在する欠陥に対してサイズを高精度に画像化することのできる超音波探傷を用いた非破壊検査手法を構築した.探傷に効果的かつ高効率な超音波の入射方向や探傷方向を提案した. *遠隔診断システム及び補修補強工事に対する遠隔アドバイスシステムの構築 学識データベースと連動させるためのシステムの構築と,ユーザーが利用し易くするためのシステムの改善を行った.
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