研究課題
基盤研究(S)
がん細胞の普遍的性質の一つに、足場非依存性増殖能がある。生体の細胞の中で、造血細胞以外のすべての細胞は、細胞間マトリックスタンパクを足場にして増える。足場を除くと、これらの細胞はG1 期に停止し、死に至る。しかし、がん化に伴い、細胞は足場なしに増える能力を獲得し、転移が可能となる。したがって、足場による細胞増殖制御の解明が、発がん機構の解明の鍵となる。本研究では、足場に依存したS期開始の制御機構の全貌の解明を目指す。特に、足場消失時のG1 期停止機構と足場シグナルの伝達経路ならびにそれによる停止制御の本体を分子レベルで明らかにする。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 備考 (1件)
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http://www.cellcycle.m.u-tokyo.ac.jp/