研究課題
基盤研究(S)
サイトカインは免疫応答のみならず造血、炎症、癌など広範な疾患とも関連が深い。サイトカインはネットワークをつくり特にマクロファージや樹状細胞などの自然免疫系の細胞やT細胞などの獲得免疫系の細胞を制御する。これらの作用を細胞内のシグナル伝達の観点から理解し、新たな免疫調節の方法論を開発することが求められている。さらにTh17やiTregなどの新たな細胞集団も発見されこれらの発生、分化、機能制御を理解する上でも、サイトカインのシグナル制御についての理解が求められている。申請者らは世界にさきがけてサイトカインによって誘導されそのシグナルを負に制御する分子群CIS/SOCSファミリーとpred/Sprouty ファミリーを発見した。本研究ではこれらの分子を各種臓器において特異的に欠失したマウス(cKOマウス)を作製し解析を行い、サイトカインシグナルの制御による免疫ホメオスターシス維持の分子機構とその破綻による免疫関連疾患の発症機構を解明することを目的とする。また未解明の免疫制御機構、例えばcAMP やTGFβによる免疫抑制の分子機構を解明し、炎症性疾患や自己免疫疾患との関係を明らかにする。
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