研究概要 |
本研究は、現代のソフトウェア開発に要求される、きわめて多様なソフトウェアを短期間で効果的に開発し、しかも高い信頼性を確保するという問題に、アスペクト指向をベースとする技術で取組み解決を目指すものである。具体的には1)アスペクト指向技術向きの高信頼性設計手法・言語・検証方法を提案すること2)安全性・信頼性こうじょうのための機能記述を、アスペクト指向技術によってモジュール化すること3)体系的なアスペクト指向開発方法論を確立する事を目標としている。 この目標に対し、平成20年度は次のような成果を得た。 1・プログラムの健全性と記述の柔軟性の両者の要求を満たす型システムをっ持った言語を提案し、その型安全性を理論的に検証した。・アスペックと指向プログラミングにおける基本構成要素の持つべき条件について、原理的な理論化を行った。2.言語と処理系の開発・データフローポイントカット機構を持つアスペクト指向言語を開発した.・横断的関心事を抽象化して記述する機構について提案し,開発を行った.3.問題分野への適用・Webアプリケーションの実行時監視によるセキュリティ検証の手法を,アスペクト指向の応用として開発した.4.開発方法論の提案・アスペクト指向を用いてソフトウェア開発を行う際に,形式仕様に基づく事象解析を行って信頼性を高める方法を 提案した.
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