研究分担者 |
福井 和広 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (40375423)
天笠 俊之 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (70314531)
森嶋 厚行 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (70338309)
石川 佳治 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 教授 (80263440)
川島 英之 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (90407148)
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研究概要 |
実時間実世界データ応用システム構築環境の実現に向け,ストリームとして配信される大規模データの獲得,配信,蓄積,検索,統合利用のためのストリーム処理基盤技術を研究開発した.主な研究成果は以下の通りである. [成果A]イベント駆動型連続的問合せの概念を用いた情報統合モデルと,その統合処理機構を実装したストリーム処理エンジンStreamSpinnerを開発しオープンソースとして公開した.(イノベーションジャパン2008にて成果デモ展示) [成果B]複数のStreamSpinnerをネットワーク上で連携動作させた分散ストリーム処理環境とその上の応用構築支援環境,基本問合せ最適化機構を実現した.また,実際の広域分散システムInTrigger上で分散ストリーム処理が可能であることを検証した. [成果C]連続メディアとタプルベースのストリームの融合に関する研究として,StreamSpinner中でライブカメラ映像ストリームと位置情報ストリームを融合した処理を可能な機構を実現した. [成果D]イベントストリームから確率的推論に基づく状況推定を行う機構の基本機能を設計した.ベイジアンネットワークを用いた確率的推定をストリーム処理の枠組み内に統合するための機構を構築した. [成果E]ストリーム処理におけるデータ信頼性向上に対するアプローチとして,ストリーム処理における来歴管理機構の基本機能を設計し,複数の方式に関して性能評価を行った. [成果F]ストリームデータに対する効率的な索引機構を考案した.特に,位置情報等の多次元データがストリームとして到着する場合を想定し,従来の索引機構では高頻度の更新処理がネックになっていた問題を,メモリ上のバッファの活用により回避する機構を構築した,公表論文はこの分野で世界的に最も権威のある国際ジャーナルに採択された.
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