研究概要 |
本研究では, ユビキタスコンピューティングを用いたサービスシナリオを, 参加型デザインや社会中心設計と呼ぶ新しい設計法を用いて構築するための方法論の確立を試みた.本研究で提案した方法論は, 大規模マルチエージェントシステムに基づくシミュレーション技術を背景に, 利用者が参加するシミュレーションや実験を繰り返し, 徐々に実世界での運用に移行させるものである.本研究では, 1)計算型シミュレーション, 2)参加型シミュレーション, および3)拡張実験の3段階からなる参加型デザインのプロセスを提案し, その実現方法と効果を, 実問題を用いた実証を通じて明らかにした.
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