研究概要 |
研究2年目の本年度は,生理活性群に対するモチーフ構造知識ベースの作成を着実に進行させるとともに,より高度化したマイニングを遂行するための各種ソフトウェア基盤およびアルゴリズムの開発を行った.以下に,本年度遂行した研究の内容を項目に分けて示す. 1.博士研究員1名と製薬会社の研究所を退職した医薬化学者3人が協力して,GPCR活性群を中心としたマイニングを遂行した.本年度作業を終えた活性は以下の通りであり,これまでに計36活性となった.[5HT Agonist]5HT1A,5HT1B,5HT1C,5HT1D,5HT1F,5HT3,5HT4;[5HT Antagonist]5HTlA,5HT1D,5HT2A,5HT2B,5HT2C,5HT3,5HT4;[Dopamjne-HT Reuptake Inhibitor]Dopamine Reuptake Inhibitor,5HT Reuptake Inhibitor[Adrenergic Receptor関連]α1 antagonist,α2agonist,α2blocker/antagonist,β1antagenist,β3agonist;[Adenosine関連]A1 agonist,A2 agonist,A1 antagonist,A2 antagonist,A3 antagonist;[Histamine関連〕H2 antagonist,H3 agonist,H3 antagonist. 2.知識ベース構成のためのwikiベースの枠組みを開発した.知識ベース本体も近日中に公開する. 3.MO計算め結果を利用してフラグメントに電荷,立体障害等の影響を取り込むためのソフトウェアを開発した.エステルの加水分解性については,立体障害が有効であることを確認した. 4.活性部位間の原子数が可変であるような構造洗練を行えるシステムを開発し,D1 agonjst活性に適用してその有効性を確認した. 5.将来的により効率的なマイニングを遂行するために,グラフおよび木に対する高速アルゴリズムを開発した.
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