研究課題/領域番号 |
18200011
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大田 友一 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (50115804)
|
研究分担者 |
亀田 能成 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (70283637)
北原 格 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (70323277)
|
キーワード | 画像認識 / 可視化 / スマートセンサ情報システム / バーチャルリアリティ / ユーザインタフェース |
研究概要 |
2年目となる平成19年度は、1)現実世界と仮想世界の重畳提示方式、2)視点ナビゲーション技術、3)映像サーバシステム、の研究項目について研究開発を遂行した。 1)歩行者が直視できる現実世界と仮想的にシースルー提示される世界との情報情報端末の画面上での重畳方式の開発 端末のカメラで撮影された映像と、監視カメラで撮影された死角部分の映像を、情報端末の画面上で重畳することにより仮想的にシースルー提示を行うが、現実にはあり得ない未体験のシースルー提示を人間の視覚がどの程度容易に受け入れることが出来るかについて、多様な重畳方式を試作し、主観評価実験を行うことによって、個々の重畳方式の特性を明らかにした。 2)自分の周辺にある監視カメラの配置を意識することなく注目領域を適切に撮影している監視カメラ映像に容易に辿り着くことを可能にする視点ナビゲーション技術の開発 歩行者に提示する映像を、目の前の遮蔽物を透視したものに限定する技術的な理由はない。任意の監視カメラで撮影されている情景を任意の方向から見た映像を、歩行者に提供することが可能である。この研究項目では、視点選択の自由度が大きく、かつ、分かり易さが失われないインタフェースの開発を進めた。歩行者が実在する3次元空間の体勢感覚を取り入れた仮想俯瞰模型提示法の開発、および、異なる監視カメラ間の映像切り替えで体勢感覚が途切れないようにするホッピングカメラ法の開発を行った。 3)監視カメラの映像を統括し、歩行者の要求を受け付けて、要求とマッチングする部分映像を選択し、必要に応じて加工して配信する映像サーバシステムの開発 大学構内に、H18年度に導入した魚眼レンズ装着の広視野高解像度のネットワークカメラ5台と、既存のWEBカメラ数台を監視カメラとして配備し、高速ネットワークで結合した実験空間を構築した。これらの監視カメラから得られる映像データを収集し、要求に応じて加工して配信する機能を実現するため、本年度の物品費で購入したワークステーションにより映像サーバシステムの構築を進めた。
|