研究概要 |
(1)高解像度動画配信用ソフトウェアの開発と配信システムの開発 蓄積された2種類の全方位画像を圧縮してインターネットにより複数の閲覧装置(クライアント)に配信するサーバシステムと,配信された2種類の全方位動画像から閲覧者側で高解像度でかつリアルタイムの動画像を作成するための高解像度動画配信用ソフトウェアの開発を行った。各クライアントに専用の通信チャンネルを設けることで,各クライアントとインタラクティブにデータをやり取りすることができる.さらに,伝送信号に優先度を設定し通信チャンネルの輻輳を抑えることができた (2)広視野角ヘッドマウントディスプレイの試作による高臨場感3次元提示システムの開発と評価 配信された全方位画像と3次元情報を利用して,3次元ウォークスルーシステムの構築を行い,全体システムの評価を行なった.具体的には,複数人に同時配信するときに,複数人が複数の部分画像を同時要求した場合の性能評価を行った.通常の映像配信の場合は,高優先度映像だけが送られることになるが,部分画像だけで良い場合は,部分画像だけを転送すれば良いので帯域圧縮が期待できる.そこで,部分画像を要求したクライアントには,必要な領域のみを伝送することにより,配信サーバは個人個人の要求にインタラクティブに応答することができる.ここでは,ネットワーク帯域と応答性能,CPU能力,システムバス能力とを比較して,配信サーバが何台までのクライアントの要求に応えられるかを検証した。
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