本共同研究の目標にしたがって全4年の3年目に予定していた次の研究計画をほぼ滞りなく実施することができた。 (1)図書館情報学検定試験実施のための準備作業の実施、検定試験の本格実施の前に2年間、試行して評価を行うことにしているが、平成19年度には、準備のために試験方法の検討、問題作成と評価方法の検討などを行い、20年度にはそれに加えて東京地区、関西地区、つくば地区の3箇所に集中的な会場を設置して実際の準備試験を行った。その結果、277名の受験者を得て実施に関する現実的な問題点を確認するとともに、問題内容に関するノウハウを蓄積することができた。また、図書館員養成に関する会議等で検定試験の意義や過去の結果について報告する機会をもった。 (2)A-LIEP2009国際会意への取り組み、平成21年3月6日から9日にアジア太平洋図書館・情報教育会議(A-LIEP2009つくば)の開催に協力し、とくに3日目のシンポジウムを企画運営した。アメリカ、デンマーク、シンガポール、韓国から招致したゲストとともに図書館情報学教育と図書館情報学研究の動向について意見交換を行い、日本の状況についての説明も行った。このほかA-LIEP2009では共同研究チーム関連で4本の報告を行っている。また、日本人の参加者向けに上記の検定試験に関するワークショップを開催した。 (3)個別テ一々の研究課題、以前からの継続で、遠隔教育、大学図書館の専門職員養成、学校図書館の専門職員養成、アジア太平洋地域の専門職養成の比較研究について研究を進め、国内学会、国際学会、学会誌、図書館専門誌に研究を発表することができた。
|