• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

データ科学の新領域の開拓-文化財データ解析-

研究課題

研究課題/領域番号 18200020
研究機関同志社大学

研究代表者

村上 征勝  同志社大学, 文化情報学部, 教授 (00000216)

キーワード文化財 / データ解析 / 浮世絵 / 金堂の建立時期 / 法華経 / 文化遺産情報 / アーカイブ
研究概要

文化財データ解析の研究として、以下のような文献学、絵画、考古学の領域の研究を行った
1.文献のデータ解析の研究としては、『法華経』27巻の成立順序推定ために必要となる『八千頌般若経』『法華経』『十地経』のデータベース(約20万語)を構築し、そのデータベースを用いた『主要梵文大乗経典語彙用例総索引』全6巻(3973ページ)を刊行した。
2.絵画のデータ解析の研究としては、浮世絵の美人画や役者絵における顔の描き方の数量分析を試みた。特に写楽の役者絵に関して、女形と立役の描き方の差異を計量的に明らかにした(アートドキュメンション学会、「高次元データの推測理論の開発と応用」研究集会発表)
3.考古学のデータ解析の研究としては、古代寺院の金堂の平面形状の分析から、6,7世紀建立の寺院と8世紀建立の寺院の平面形状の差異を分析し、その結果に基づき建立時期が明確でない寺院の建立時期の推定を試みた(日本情報考古学会発表)
4.文化の領域のデータ解析に関する教育方法についての研究を行った(統計関連学会発表)
また4年間の研究のまとめとして、平成22年1月28,29日に国際シンポジュウム「データ科学の新領域の開拓-文化遺産情報のアーカイブと文化の分析」を開催した。トルコ、ウズベキスタン、モンゴル、フランス、中国及び日本の研究者から以下の講演を含め計14件の講演があった。
・文化遺産情報の資源化と共有化
・中国敦煌・莫高窟の保存修復活動のためのデータベース開発
・中央アジアを中心とした遺跡GISの理念と実践
・カンボジア・アンコールワットとアンコール王朝期文化遺産の情報資源共有化

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 文献の計量分析2010

    • 著者名/発表者名
      村上征勝
    • 雑誌名

      日本語学 29巻1号

      ページ: 50-61

  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      熊原啓作編
    • 雑誌名

      数理科学の方法(「文化情報学」に関する1章、10章、11章、12章 執筆)(放送大学印刷教材、放送大学教育振興会)

      ページ: 21-24,147-189

  • [学会発表] 美の計量-北斎、歌麿、豊国、写楽などによる美の変遷の多次元的な把握と分析2009

    • 著者名/発表者名
      村上征勝
    • 学会等名
      「高次元データの推測理論の開発と応用」研究集会
    • 発表場所
      中央大学(東京都)
    • 年月日
      2009-12-06
  • [学会発表] 東洲斎写楽の役者絵と数量分析2009

    • 著者名/発表者名
      祖父江早苗, 村上征勝
    • 学会等名
      アートドキュメンテーション学会
    • 発表場所
      東京国立西洋美術館(東京都)
    • 年月日
      2009-10-17
  • [学会発表] 文理融合型の統計教育~データサイエンスによる文化事象の解明~2009

    • 著者名/発表者名
      宿久洋, 村上征勝
    • 学会等名
      2009年度統計関連学会連合大会
    • 発表場所
      同志社大学(京都府)
    • 年月日
      2009-09-07
  • [学会発表] 日本古代寺院における金堂基壇の平面形状の変化2009

    • 著者名/発表者名
      中谷友美, 村上征勝
    • 学会等名
      日本情報考古学会
    • 発表場所
      共立女子大学(東京都)
    • 年月日
      2009-05-31
  • [図書] 主要梵文大乗経典語彙用例総索引(全5巻)2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤瑞叡, 村上征勝, 佐野泰夫, 伊藤康裕, 野田悟史
    • 総ページ数
      3793
    • 出版者
      主要梵文大乗経典語彙用例総索引刊行会

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi