研究概要 |
高性能蛍光顕微鏡とマイクロマニピュレーターを調整し、顕微鏡下で観察しながらマイクロバブルと併用して蛍光色素を1個の細胞に超音波インジェクションを目的に実験を行った。この際、光速度カメラでマイクロバブルの破裂する様子を撮影し、画像解析による超音波最適条件の発見を試みた。1)超音波条件:周波数500kHz-5MHz,強度0.2-3.0W/cm2,Burst rate 1-100Hz,Fre Sweep 1%-50% 2)高速カメラ:1000-10000frame/sec(Redlake社) 3)蛍光色素:RH414,FITC-labeled,Rhodamine,PI,Texas Red,FURA。ソノポレーション法の最適条件の検索実験ではソノポレーション法によるニューロン内への蛍光色素注入は認められたが、ソノポレーション法の様々な条件下(超音波強度、duty比、照射時間)で、ニューロンに蛍光色素テトラメチルローダミンデキストランを注入し、その形態を共焦点レーザースキャン顕微鏡で観察した(使用バブルはOptison、BR14、Levovist,ナノバブル)。今回、周波数、バブルの種類における優位な差は認められなかった。ミツバチのキノコ体に関わるニューロンの形態的同定では、ソノポレーション法(500kHz)により、キノコ体に関係するニューロンに網羅的にテトラメチルローダミンデキストランを注入し、その形態を共焦点レーザースキャン顕微鏡で観察できた。今後はニューロンの光学切片のデジタルデータを3次元可視化ソフトにより3次元構築し、脳での3次元ニューロマップを作成におけるより鮮明な一個一個のAxonの走行をイメージで描出する予定である。
|