研究概要 |
高性能蛍光顕微鏡とマイクロマニピュレーターを調整し,顕微鏡下で観察しながらマイクロバブルと併用して蛍光色素を1個の細胞に超音波インジェクションを目的に実験を行った。高速度カメラでマイクロバブルの破裂する様子を撮影し,画像解析による超音波最適条件設定を試みた。また,18年度に使用した実験装置のシステムに大きな改良を加えた。超音波照射方法に加え,顕微鏡観察用の光源の位置を縦から横照射に大幅に変更した。上記に結果,1)超音波条件:周波数1MHz,強度2.0W/cm2,Burst rate 1-100Hz,周波数Sweep25%に絞り込むことができた。2)高速カメラ:6000frame/secで十分なイメージ画像が得られた。3)蛍光色素:FITC-Labeled,Rhodamine,PIで画像が得られた。ニューロンに蛍光色素テトラメチルローダミンデキストランを注入し,その形態を共焦点レーザースキャン顕微鏡で観察した(使用バブルはSONAZOID,ナノバブル)。19年度の実験結果からある程度までは周波数,バブルの種類における優位な差は認められた。ミツバチのキノコ体に関わるニューロンの形態的同定では,ソノポレーション法により,キノコ体に関係するニューロンに網羅的にテトラメチルローダミンデキストランを注入し,その形態を共焦点レーザースキャン顕微鏡で観察できた。19年度に引き続き,ニューロンの光学切片のデジタルデータを3次元可視化ソフトにより3次元構築し,脳での3次元ニューロマップを作成におけるより鮮明な一個一個のAxonの走行をイメージで描出する予定である。
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