研究概要 |
高性能蛍光顕微鏡とマイクロマニピュレーターを調整し、顕微鏡下で観察しながらマイクロバブルと併用して蛍光色素を1個の細胞に超音波インジェクションを目的に実験を行った。高速度カメラでマイクロバブルの破裂する様子を撮影し、画像解析による超音波最適条件設定を試みた。また、19年度に使用した実験装置のシステムにさらに大きな改良を加えた。超音波照射方法に加え、顕微鏡観察用の光源の位置を縦から横照射に大幅に変更すると同時に、カメラと超音波照射を同期させるtrigger装置の追加、細胞ホールディングピピットを添付することができた。上記のように条件をコントロールすることが可能となり、1)超音波条件:周波数1MHz,強度2.0W/cm2,Burst rate 1-100Hz,周波数Sweep 25%、2)高速カメラ:100-nanosecond interval、6000 frame/sec、512H×512V Resolution、5,100 fps (30-5100 fps)で十分なイメージ画像が得られた。マイクロピペットで一個単位の細胞を意図する場所に正確に誘導し、超音波照射後、回収することに成功した。高い精度でニューロンの光学切片のデジタルデータを3次元可視化ソフトにより3次元構築し、脳での3次元ニューロマップを作成でき、より鮮明な一個一個のAxonのイメージがとれると考えられる。
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