研究分担者 |
小林 寛道 東京大学, 大学院・新領域創成科学センター, 教授 (60023628)
阿江 通良 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (10175721)
深代 千之 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (50181235)
榎本 靖士 京都教育大学, 教育学部, 講師 (90379058)
杉田 正明 三重大学, 教育学部, 准教授 (60235885)
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研究概要 |
本研究の目的は,2007年に大阪で開催された世界陸上競技選手権大会における「走」「投」「跳」の代表的な種目について,その競技技術をバイオメカニクス的な手法で分析し,日本選手と世界の一流選手について比較し,高いパフォーマンスを得るために必要なより普遍的な動作・技術を明らかにするとともに,日本選手が取り組むべき動作・技術の方向性を提示することであった. これまで,世界陸上競技選手権大会において得られた膨大な映像データについて分析を進め,国内外の学会においてその研究成果を発表・刊行してきた.平成20年度はそのまとめの年であり,担当から最終的な13編の研究成果が集められている.本プロジェクトの研究成果は国際的にも注目されており,国際陸上競技連盟の機関紙である「IAAF New Studies in Atheletics」の第23巻第2号において,以下に示す「走」「跳」「投」それぞれの代表的な研究成果が刊行された."Mid-phase movements fo Tyson Gay and Asafa Powell in the 100 metres at the 2007 World Championships in Athletics"Biomechanical analysisis of the top three male high jumpers at the 2007 World Championships in Athletics" "A biomechanical analysisi of the men's shot put at the 2007 World Championships in Athletics" また,日本陸上競技連盟の紀要第4巻に,日本陸上競技連盟科学委員会研究報告第7巻として12編の研究成果が刊行されている.以下はその内3編の題目である.「2007年男女100m,100mハードルおよび110mハードルのスピード分析報告」「世界陸上大阪大会における男女走り幅跳のバイオメカニクス分析」「ハンマー投げにおける世界一流選手と日本一流選手のバイオメカニクス的分析」 これらの研究成果は,これまで国際的にも見られなかった学術的に価値の高いものであり,今後の選手強化や学術的研究の促進に大いに役立つものと考えている.
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