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2008 年度 実績報告書

オーラルヒストリーによる巨大科学の現代史資料システムの構築と共有化

研究課題

研究課題/領域番号 18200052
研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

平田 光司  国立大学法人総合研究大学院大学, 葉山高等研究センター, 教授 (90173236)

研究分担者 出口 正之  国立大学法人総合研究大学院大学, 国立民族学博物館, 教授 (90272799)
キーワードオーラルヒストリー / アーカイブズ / 巨大科学 / 現代史 / 資源共有化 / 社会史
研究概要

本研究課題のすべての問題点に対して、一応の解決を見たので、実証実験としての研究プロジェクト「KEK最初の10年」を開始できたことが最大の成果である。(1)オーラルヒストリーの独自の異議については加藤・安倍により明確となり、アーカイブズによる共有化が本質的に重要であることがあきらかになった。(2)オーラルヒストリアン養成プログラムの準備としてValery Yow“Recording Oral Histories"の翻訳を進めた。21年度中に出版できる見込みである。(3)核心であるアーカイブズについても、インタビュアー・インタビュイ‐の関係とインタビュアー・アーカイブズの関係を分離することによって、関係者の権利・義務を明確にした。これによって、インタビューからアーカイブズまでの流れが確立した。(4)映像アーカイブズにおいても、基本定な方法論が確立し、当該年度に作成した国立極地研の記録映像をこの方式によってアーカイブズする。
「KEK最初の10年」は旧高エネルギー物理学研究所(現、高エネルギー加速器科学研究機構)の発足(1971年)からの10年間に、この研究所に関わったあらゆるタイプの人にオーラルヒストリーインタビューを行い、KEK史料室にアーカイブし、保存と公開を行うもので、20年度には4件のオーラルヒストリーを蓄積した。これらの史料の利用についても科学技術社会論的な観点から検討され、最終年度には分析を試みることが可能となった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] アンデスの「黒い空」の下で (1)‐石塚 睦, ホセ父子の半世紀-2008

    • 著者名/発表者名
      新田伸也
    • 雑誌名

      天文月報 102

      ページ: 35-46

  • [雑誌論文] 素粒子の標準理論、その発端と完成 ---二つの「対称性の破れ」---2008

    • 著者名/発表者名
      平田光司
    • 雑誌名

      現代化学(東京化学同人) 12

  • [雑誌論文] 組織的に体系化されたオーラルヒストリー ---研究機関に基盤を沖、組織的な研究方法を用いるオーラルヒストリーの可能性---2008

    • 著者名/発表者名
      安倍尚紀, 加藤直子
    • 雑誌名

      日本オーラル・ヒストリー研究 4

      ページ: 65-84

    • 査読あり
  • [雑誌論文] study on the Transnational Migration of a Scientist : The life story of a Japanese Astronomer in Peru2008

    • 著者名/発表者名
      KATO-NITTA, N.
    • 雑誌名

      The 3rd East Asian STS student Workshop Proceedings

      ページ: 113-127

  • [学会発表] Searching for a "Black sky" in the Andes Mountains : A Migratory process and identity formation of a Japanese astronomer in Peru2009

    • 著者名/発表者名
      KATO-NITTA, N
    • 学会等名
      International Astronomical Union(IAU)Symposium No. 260 : The Role of Astronomy in Society and Culture"
    • 発表場所
      Paris, France
    • 年月日
      2009-01-22
  • [学会発表] A Study on the Transnational Migration of a Scientist : The life story of a Japanese Astronomer in Peru2008

    • 著者名/発表者名
      KATO-NITTA
    • 学会等名
      3rd East Asian STS Student Workshop
    • 発表場所
      Seoul National University, Korea
    • 年月日
      2008-11-21
  • [学会発表] Oral History, Big Science and STS2008

    • 著者名/発表者名
      平田光司
    • 学会等名
      核子物理學史國際工作坊
    • 発表場所
      核子物理學史國際工作坊清華大學(台湾)
    • 年月日
      2008-10-31
  • [学会発表] オーラルヒストリーによる巨大科学の現代史資料システムの構築と共有化 --現状--2008

    • 著者名/発表者名
      平田光司
    • 学会等名
      日本オーラルヒストリー学会
    • 発表場所
      慶応大学三田キャンパス
    • 年月日
      2008-09-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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