研究概要 |
スマトラ島沖地震津波による被害はインド洋全域にひろがり, 現時点で死者が30万人を超える史上最悪の津波災害となった.この地域には, 過去M8クラスの地震およびそれによる津波の発生はあったが, これほどの規模と被害は初めてである.なぜ, このように広域で大規模の被害が起こったのか解明しなければならない.さらに, 我が国の津波災害でも経験のない様々な新しい被害形態(大量の漂流物や土砂移動)も生じており, 現在の対策では十分対応できないため, 早急にこれらの知られざる被害発生メカニズム及び評価方法を確立しなければならない.そのための研究計画は以下の通りである; (1) 都市域での津波災害の整理と浸水予測モデルの改善と利活用 (2) 海岸環境への影響と植生機能の評価モデルの開発と導入 (3) 災害復興プロセルの解明と津波複合被害を考慮した防災プラットフォームの構築
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