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2007 年度 実績報告書

衛星データによる東アジア活火山観測・防災ネットワークの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18201034
研究機関東京大学

研究代表者

金子 隆之  東京大学, 地震研究所, 助教 (90221887)

研究分担者 安田 敦  東京大学, 地震研究所, 准教授 (70222354)
青木 陽介  東京大学, 地震研究所, 助教 (90376624)
キーワード火山 / 防災 / リモートセンシング / 東アジア / Web
研究概要

我が国を含む東アジア地域には,数多くの活火山が分布する.毎年そのいくつかは噴火し,場合によっては大きな災害を引き起こす.しかしながら,観測システムの整備は進んでおらず,これらの火山を常時観測システムは一部を除き皆無に近い状態にある.このような背景から,本研究は東アジアにおける噴火監視と防災の基礎となる噴火データ収集を行うために,「複数の衛星を利用した準リアルタイム東アジア火山観測システム」の構築を目指している.これまでに,「MODISデータ処理システム」および「MTSATデータ処理システム」を立ち上げることができた.とくにMTSATに関しては,独自に受信設備を設置・運用することでリアルタイム性の高いシステムを構築することができた.これらのデータの解析結果に関しては,Webサイト(http://vrsserv.eri.u-tokyo.ac.jp/REALVOLC)を通じて広く公開している.本年度は,MTSATの処理ソフトのバージョンを上げることにより,幾何補正の不具合をある程度解消することに成功した.これまでの運用において問題は発生していない.一方,得られたデータの解析も進めつつあり,2006年末〜2007年にかけてカムチャツカ半島のクリチェフスコイ,シヴェルチ,カリムスキーで同時噴火・活動活発化が起きていることをMODISのデータから見出し,その時期や活動状況の確認を行った.また,MTSATの観測から,これらは24時間間隔で噴火したこともわかった.この同時噴火・活発化のメカニズムを調べるため,「だいち」のSAR画像の干渉解析を行ったが,積雪の影響が強く,結果を得ることができなかった.一方,衛星画像により活火山のデータベース化も進め,千島諸島南部に分布する主要活火山の地質判読を行い,地質図と形成史の推定を行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Realtime Monitoring of Active Volcanoes in East Asia Using Satellite Visible and Infrared Images2007

    • 著者名/発表者名
      T. Kaneko
    • 学会等名
      Cities on Volcanoes
    • 発表場所
      島原
    • 年月日
      2007-11-27
  • [学会発表] Near realtime monitoring of active volcanoes in east Asia using satellite data2007

    • 著者名/発表者名
      T. Kaneko
    • 学会等名
      IUGG
    • 発表場所
      Perugia. Italy
    • 年月日
      2007-07-09
  • [学会発表] Satellite monitoring of active volcanoes in east Asia : a MODIS and MTSAT-based system2007

    • 著者名/発表者名
      金子隆之
    • 学会等名
      APRU/AEARU
    • 発表場所
      Jakarta, Indonesia
    • 年月日
      2007-06-22
  • [備考]

    • URL

      http://vrsserv.eri.u-tokyo.ac.jp/REALVOLC/index.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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