1. 必須遺伝子機能ネットワーク A)欠失導入用ベクター開発 野生型と温度感受性型Fplasmid由来発現調節低コピーベクターの開発を終了した。 B)必須遺伝子ORFクローンと欠失株ライブラリー開発。 必須遺伝子クローンライブラリーを構築した。その存在下で必須遺伝子領域の欠失株を取得した。約200遺伝子については欠失できたが、?遺伝子は欠失ができなかった。取得したものの解析を進めている。 2. リソース拡張 A)Gateway entryライブラリーの構築 Entry cloneライブラリー用ベクターの構築と約200遺伝子についてライブラリー構築を行った。Destination vectorによる、GST融合と酵母two hybrid cloneの構築で評価を行い、良好な結果が得られた。全ORFへ拡張している。 B)新規単一遺伝子欠失株ライブラリー構築 対象遺伝子の開始コドンとGFPとの融合、バーコード配列の導入、Chloramphenicol耐性遺伝子導入の特徴を持たせた新規単一遺伝子欠失株ライブラリーの構築を行った。現在、3000遺伝子についてライブラリーとして確立した。残る約1000の遺伝子群は、平成20年度第一四半期での作製終了を予定している。 3. Genetic Network解析 A)接合による遺伝子欠失の移動の系の開発 染色体の任意の位置でHfrを作製する系を開発した。これにより、2-B)の新規遺伝子欠失株をHfr化し、Km^R欠失株ライブラリーとの間で、接合による2重欠失株作製の系を確立した。 B)High throughput化 ロボットシステムを用いて、寒天プレート上でhigh throughput接合の系を開発した。一日当たり10遺伝子以上の欠失を全4000遺伝子欠失株ライブラリーと組合わせることを可能にした。
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