研究課題/領域番号 |
18201042
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 資正 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (40116033)
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研究分担者 |
荒井 雅吉 大阪大学, 薬学研究科, 助教 (80311231)
古徳 直之 大阪大学, 薬学研究科, 助教 (20362618)
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キーワード | 海洋生物 / 分子標的 / 海綿 / 血管新生阻害 / 活性試験 / 抗がん剤 |
研究概要 |
最新の分そ生物学的知見に基づいたスクリーニング法を用いて、副作川が少ない新しい抗がん剤シーズとして期待出来るがん細胞特異的な因子に選択的に作用する活性天然物を、海綿類を中心とする海洋生物の抽出エキスや海洋微生物の培養物ライブラリーから探索した。発見した活性物質の抗腫瘍作用を詳細に評価し、有望な微量活性物質については、全合成による供給を検討した。また、モデル化合物合成による構造活性相関の解析、より簡便に合成できる活性類縁体の合成等の合成化学的な検討を加え、新たな分子標的抗がん剤としての展開をはかった。さらに、得られた活性物質を用いてプロープ分子を設計・合成し、その標的分子を探索することで制がんに関わる未知のターゲットを開拓したい。本年度は、以下の成果を得ている。1)海綿から血管新生阻害活性物質として見出した大環状ブロモチロシン誘導体bastadin類の構造活性相関研究を行い、分子全体の構造が活性発現に重要であることを明らかにした。2)海綿から血管新生阻害活性物質として見出した新規ステロイドアルカロイドcortistatin Aの合成研究を行い、CD環フラグメントの立体選択的合成に成功した。3)Scratchアッセイを用いて、毒性を示さずにがん細胞の転移を抑制する活性物質の探索を行い、数種の活性物質を見いだすとともにそのメカニズムを解析した。4)低酸素環境下で選択的にがん細胞の増殖を抑制する物質を探索する活性試験法を用いて、海綿や海洋微生物の培養物エキスをスクリーニングし、数種の活性物質を見出している。
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