研究課題/領域番号 |
18201045
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
谷口 晉吉 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50114955)
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研究分担者 |
奥田 英信 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00233461)
河合 明宣 放送大学, 教養学部, 教授 (90195024)
江夏 由樹 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10194002)
城山 智子 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (60281763)
加藤 博 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10134636)
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キーワード | アジア地域 / 経済構造 / 金融システム / グローバル化 / 経済史 / 流通市場構造 / 制度 / アクター |
研究概要 |
平成19年度も、18年度に引き続き、1.各研究分担者による海外調査と、2.5回の研究会を行った。 1.東アジア班では、江夏はシンガポール大学図書館等における資料調査を通じて、20世紀前半のアジアにおける経済のグローバル化の展開と華人経済諸団体の動向を考察し、城山はジュネーヴの国際連盟文書室にて資料調査を行い、商取引・企業経営におけるリスク管理のあり方を、中国系その他の保険業のアジア地域における展開に基づき、分析した。東南アジア班では、奥田はフィリピンにおける調査に基づいて長期的な金融発展のプロセスを産業構造の高度化との相互連関性に着目して考察し、三重野はタイ、マレーシアにおいて資料収集、現地研究者との交流を行い、金融システムの基底構造についての研究を進めた。南アジア班では、谷口はバングラデシュとインドの公文書館において植民地期ベンガル農業経済関連資料を集め、域内物流の具体的な様相を研究し、河合はベンガル産原料ジュートの最大の輸出先であったダンディ市(スコットランド)の市立公文書等においてジュート流通の担い手に関する史資料の調査研究を行った。西アジア・中央アジア班では、加藤は湾岸諸国での調査を通じて、国際経済の中での湾岸諸国の位置づけに関する考察を行い、清水は湾岸諸国における現地調査を行い、中央アジア諸国と湾岸諸国・周辺国との政治経済関係を、特に貿易路・流通路の役割を中心に、研究した。 2.国内研究会としては、ダッカ大学教授Mufakharul Islam博士を招聘して、ベンガルのジュート経済をテーマにBengal Agriculture under Colonial Rule: Production, Market, and Tradersという国際セミナーを開催し、その他に4回の研究会を開いた。
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