研究分担者 |
市川 光雄 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50115789)
荒木 茂 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (00158734)
寺嶋 秀明 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10135098)
北西 功一 山口大学, 教育学部, 准教授 (80304468)
小松 かおり 静岡大学, 人文学部, 准教授 (30334949)
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研究概要 |
研究計画の2年目である平成19年度は,昨年度の基盤作りを踏まえて,カメルーン東南部を中心とした調査活動を展開した。 佐藤弘明と林耕次は,狩猟採集民バカの森林内での生業活動を,彼らのキャンプ生活を詳しく観察することによって調査した。この調査は,この地域に居住する人々の生態学的な位置づけに関して重要な知見を提供するものと期待される。 戸田美佳子は,バカと農耕民の障害者の観察から,両者の間の社会的障壁と,障害者によるそれを乗り越えての行き来の実態を明らかにした。 分藤大翼は,バカと農耕民の村落および森林キャンプにおけるサウンドスケープを観察し,また彼らのオノマトペ(擬音語・擬態語)を収集することによって,バカの情報環境に関する知見を深めた。 また,平成19年度の補助金を繰り越すことによって,平成20年度にWWFカメルーンとの研究協力の綿密な打ち合わせを踏まえて,WWFの調査ステーションに自動気象観測装置を設置させてもらい,観測を開始することができた。 これらの研究成果については,「カメルーン連絡会議」「ピグミー研究会」「コミュニケーションの自然誌研究会」などの研究会において,研究計画の最終年度に予定している論文集の出版を見据えた討論をおこなった。
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