研究課題/領域番号 |
18201047
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 耕司 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (10026619)
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研究分担者 |
原 正一郎 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (50218616)
柴山 守 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (10162645)
荒木 茂 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (00158734)
貴志 俊彦 神奈川大学, 経営学部, 教授 (10259567)
兎内 勇津流 北海道大学, スラブ研究センター, 准教授 (50271672)
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キーワード | 地域情報資源 / 情報資源共有化 / メタデータベース / 相関地域研究 / 地域情報学 |
研究概要 |
アフロ・アジア地域に関する多様な地域情報資源を統合・共有化するプラットフォームを開発し、地域研究における新たな研究展開を図ることを目的に、(1)同地域を対象とした図書・文書・画像等のデータベース(DB)化とデジタル化、(2)これらDBの横断検索を可能にする地域情報資源共有化システムの開発、(3)図書館連携による図書館情報の共有化に向けた資料作成などの活動を実施した。(1)については、平成19年度に続いて、アラビア文字で記述されたマレー語雑誌『ワクトゥ』や、マレーシアの『サラワク官報』、「インド(タミール語)映画」、『トルキスタン集成』、「アフリカ地域地図」、「近代極東露領地図」等のデジタル化とDB化を進めた。また、昨年度にDB化した「戦前期在華外国人統計」をモデルに、ユーザーが世界の人口統計を汎用的に利用し共有できる「人口統計DB管理システム」の開発を進め、2009年2月にそのテスト版を公開した。(2)については、DB化が整った「英国議会資料DB:地図」、「『カラム』雑誌記事DB」、および「タミル映画DB」の3つをテストケースとして、DBの統合検索が可能な情報資源共有化システムを開発し、試験的に公開した。(3)については、国内の7つの研究機関図書館(室)が連携して、国内図書館やタイ、インドネシア、シンガポールの学術機関を対象に東南アジア研究関連雑誌の実地調査とアンケート調査を行い、その結果を『東南アジア研究逐次刊行物目録』としてとりまとめ公刊した。 以上の(1)〜(3)に並行して、京都で4回の情報資源共有化研究会を、また東京で2回の図書情報共有化研究会を開催した。カリフォルニア大学バークレー校で開催された国際会議において分担者の原および柴山がパネルを組織し、本組織の分担者・研究協力者が情報資源の共有化と地域情報学に関する研究成果を発表した。
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