研究課題/領域番号 |
18202001
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野家 啓一 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40103220)
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研究分担者 |
座小田 豊 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20125579)
篠澤 和久 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (20211956)
直江 清隆 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (30312169)
北村 正晴 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 特任教授 (00005422)
長谷川 公一 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00164814)
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キーワード | 科学的合理性 / 企業倫理 / 科学技術コミュニケーション |
研究概要 |
本年度は、様々な合理性概念について内外の研究者と検討を重ねるとともに、科学技術コミュニケーションのあり方について原子力の専門家や市民とのフォーラムを開いての実験を行うなど、昨年までの研究の内実を深化させた。 具体的には、4月にはゲルノット・ベーメ教授(ダルムシュタット工科大学)、9月にはギュンター・ゲバウアー教授(ベルリン自由大学)、ダニエル・オグデン教授(エクセター大学教授)を招聘し、現代及び古代の合理性概念について議論し、科学的合理性、社会的合理性の内実の解明に努めた。 また、科学技術の合理性と社会や組織の合理性の接点となる企業倫理の問題について、日本とドイツの専門家を招いてのシンポジウムを開催した。 さらに、科学技術コミュニケーションに関しては、科学技術を巡るコンフリクトの代表例とも言うべき原子力の事例を取り上げ、推進派、反対派双方の専門家の間、さらに専門家と素人である市民との間のコミュニケーションの可能性を実地に探るために2回(うち一回は20年度に繰越)にわたってオープンフォーラムを開催し、テーマを絞って実質的な討論の場を設定する具体的あり方と、その理論化の可能性とについて検討した。 本年度は、野家、荻原らを中国に派遣し、合理性についての研究交流を行うほか、直江と篠澤をフランス、ドイツに派遣し(20年度に繰越)、企業倫理についての国際セミナーで意見交換を行った。
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