研究課題
1、仏像調査本年度は、下記の物件について調査し、詳細な調書作成と4×5判写真撮影をおこなった。岩手・栗林阿弥陀堂・如来立像、岩手・如意輪寺・釈迦三尊像、宮城・十八夜観音堂・菩薩立像、神奈川・太岳院・薬師如来立像、千葉・宝泉寺・聖観音菩薩立像、奈良・福智院・地蔵菩薩坐像、神奈川・円応寺・初江王像、東京・大観音寺・仏頭。2、事前調査・千葉・鴨川市内の以下の各寺院の仏像を調査し、次年度の本調査への準備をおこなった。清澄寺・仏龕、西蓮寺・薬師三尊像・十二神将像、心厳寺・二十五菩薩行道面、海福寺・昆沙門天像・阿弥陀三尊像・神奈川・長谷寺十一面観音像について、事前の現地調査をおこない、次年度の本調査に備えた。3、資料整理・蓄積1)調査データのコンピュータ入力2)撮影写真の分類整理、デジタルデータ化:撮影件数8件、画像数156点4、研究成果本年度の調査では、いくつかの重要な成果があがった。(1)如意輪寺釈迦三尊像の脇侍像からは胎内納入品が発見され、今後の研究へと貴重な資料を得た。(2)十八夜観音堂・菩薩立像を新発見した。本像は奈良時代末の制作になるとみられるカヤ材製の一木像であり、宮城県はもとより東北地方でも最古級の仏像であることがあきらかとなった。(3)宝泉寺・聖観音菩薩立像の納入品について詳細な調査をおこなった。(4)福智院・地蔵菩薩坐像について大がかりな撮影を遂行し、良好な画像資料を得るとともに、像内の詳細な調査をおこない貴重な資料を得た。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)
國華 1339
ページ: 34-36
日本の美術 493
ページ: 1-80
仏教芸術 295
ページ: 74-96
イメージとテキスト-美術史を学ぶための13章-
ページ: 21-49
日本宗教文化史 21号
ページ: 48-56