研究課題
(1)資料撮影:観世文庫所蔵能楽関係資料のうち、貴重書や軸物など、前年度までに撮影できなかった資料を撮影した。(2)書誌調査と解題作成:解題目録作成上の凡例や問題点を研究会議で相談し、昨年度に引き続き、撮影したデジタル画像に基づき資料解題を作成した。研究分担者は、大学院生を中心とした10人程度の研究協力者とともにデジタル画像によって文献を解読し、目録の基礎稿を作成した。その上で、原本に直接あたって調査することにより目録の基礎稿を修正し、その結果を文献データベースに統合した。(3)展覧会の開催:東京大学総合文化研究科・教養学部駒場博物館で「観世家のアーカイブ-世阿弥直筆本と能楽テクストの世界」展を2009年10月10日から11月29日まで開催した。世阿弥自筆伝書をはじめ、歴代観世大夫の事績や観世家のアーカイブの歴史を物語る資料を展示して、解説を加え、4年間の研究成果を公開した。(4)文献画像データベースの構築と公開:撮影した資料画像データと、書誌調査・研究によって得られた解題を含む書誌データを統合し、ウェブサイト上で観世文庫所蔵能楽資料の検索・閲覧を可能にする文献画像データベース「観世アーカイブ」を2009年10月から公開した。個人情報保護等の観点から画像公開を見合わせた資料も一部あるが、その重要性が知られながらも限定的にしか公開されてこなかった観世文庫の膨大な文献資料の大半が、世界中のどこからでも閲覧可能になった。(5)目録の作成:書誌調査と研究に基づくデータベースをもとに、観世文庫所蔵能楽関係資料目録(冊子体)を作成した。
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観世 77-1
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観世 76-11
観世 76-9
http://gazo.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/kanzegazo/index.html