本研究は、日本の言語史・文化史上、極めて貴重で高い研究資料的価値を有しながら、これまで十分に活用されてこなかった蝋管等初期録音資料群について、音響工学・光学解析・保存科学・科学史学・博物館学・日本語学・言語学・日本史学・日本芸能史学の観点から、その再生・保存・内容分析に関する総合的・横断的な研究を展開し、本資料群に関わる諸領域での研究の基盤を構築しようとするものである。 具体的には、以下の(1)~(4)の各研究課題の達成を目指す。 (1) 蝋管等初期録音資料の音声復元方法の開発 (2) 蝋管等初期録音資料の保存方法の開発 (3) 国内外の初期録音所蔵機関の訪問調査 (4) 初期録音資料群の言語内容情報の言語史的・芸能史的分析
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