研究課題/領域番号 |
18202012
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
今井 新悟 山口大学, 大学教育機構国際センター, 助教授 (50346582)
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研究分担者 |
伊東 祐郎 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (50242227)
中村 洋一 常磐大学, 国際学部, 助教授 (70326809)
菊地 賢一 東邦大学, 理学部, 助教授 (50270426)
中園 博美 島根大学, 法文学部, 助教授 (40314611)
赤木 弥生 山口大学, 大学教育機構国際センター, 講師 (30346580)
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キーワード | CAT / アダプティブテスト / 適応型テスト / IRT / 項目応答理論 / 日本語 / 能力測定 / テスト理論 |
研究概要 |
実験用サーバーを設置して、オープンソースウエアであるmoodle版CAT(コンピュータ適応型テスト)のプロトタイプの運用実験を行った。この過程で、コピー防止システムの検証、セキュリティの検証を行った。コピー防止システムでは、アイテムの流出を極力避けるために、普通のコピー方法では画面をコピーできないようにした。 振り仮名つきのアイテムを作成するために、「ふりがなエンジン」を開発した。これにより、ワード(Microsoft社)で作成した振り仮名つきアイテムがボタンの操作のみで、画像形式へと変換できるようになった。 moodle版の機能検証を行った後、その機能を持った独自のシステムを設計し、そのプロトタイプ版を作成した。独自システムを開発することにより、デザインや設計の変更・調整を制約なく行えるようにした。このプロトタイプ版では、テストレット方式による簡易的なCATシステムを導入した。 文法、文字・語彙、読解、聴解におけるアイテム作成基準を策定した。そのために、日本語能力試験のシラバスを分析し、さらに、CATシステムに沿う形式を検討し、アイテムの長さを検討した。文字・語彙については、中国語・ハングルとの比較対照を行い、アイテムの適切化を図った。 語彙の分類リストを作成し、語彙アイテムの検索システムを一部構築した。 語彙の選択肢を作成するソースとして、「日本語学習者による日本語作文と、その母語訳との対訳データベース」(国立国語研究所)をもととして誤用データベースの構築に着手した。 アイテム作成ガイドラインに従って問題アイテムを作成し、プレテストを作成した。 英国、ドイツ、ポーランド、エジプト他中東諸国、インド、ネパール、インドネシア、中国、米国などで文字語彙、文法、読解のプレテスト(聴解は次年度)を実施して、項目応答理論で分析するための解答パターンデータを収集した。
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