研究分担者 |
宮崎 勝美 東京大学, 史料編纂所, 教授 (60143533)
佐藤 孝之 東京大学, 史料編纂所, 教授 (30170757)
横山 伊徳 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (90143536)
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80251479)
松澤 克行 東京大学, 史料編纂所, 助教 (40282529)
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研究概要 |
二年目である今年度も,大蔵省編纂の『日本財政経済史料』の各項目を,所収史料をもとに綱文に直し,それをデータベースとして編年史料集として研究に活用する作業を継続した。また,本史料集所収の個別史料の検討を継続して行っており,特に向山誠斎の筆記を中心に検討作業を行っている。また,江戸時代朝幕関係史については,宮内庁編纂の『天皇皇族実録』のデータベース化をほぼ完成させ,現在,宮内庁書陵部の研究者とも協議の上,綱文の訂正を継続して進めている。『天皇皇族実録』編纂に至る過程にっいては,研究分担者の松澤克行が宮内庁書陵部などに所蔵されている諸史料を引き続き検討中である。その他,江戸幕府の江戸市政については,東京市時代に編纂された『東京市史稿』の「市街編」のデータベース化を完成させ,引き続き,「皇城編」「遊園編」などのデータベース化を進めている。外国関係では,現在日本語訳のない『オランダ商館長日記』の17世紀後半の部分の欄外注記であるマルビナリアの日本語訳を進め,欄外注記と日記本文との関係を検討している。この作業は,日本史研究に重要な意味を持つ『オランダ商館長日記』を史料として活用するために不可欠なものである。編年史料の全国調査に関しては,山口県文書館において「毛利家文庫」史料の調査,京都,陽明文庫において近衛家文書の調査,島根県,出雲大社において,日記の調査を行った。オランダにおいては,ハーグの国立中央文書館において,『オランダ商館長日記』の原本調査を行った。
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