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2006 年度 実績報告書

近代日本の戦没者慰霊に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18202021
研究機関中京大学

研究代表者

檜山 幸夫  中京大学, 法学部, 教授 (40148242)

研究分担者 大友 昌子  中京大学, 社会学部, 教授 (30060700)
松金 公正  宇都宮大学, 国際学部, 助教授 (50334074)
松田 京子  南山大学, 人文学部, 助教授 (20283707)
藤波 潔  沖縄国際大学, 総合文化学部, 助教授 (20328652)
前川 佳遠理  国文学研究資料館, 複合領域研究系, 助手 (30413917)
キーワード戦没者慰霊 / 戦争紀念碑 / 忠魂碑 / 軍人墓地 / 戦没者遺族
研究概要

本年度は、研究計画に従い調査研究を進めたが、国内調査においては現地遺族会や自治体史編纂機関などからの新資料の提供や調査要請及び新たに緊急調査を要する地域などが浮上したことから、一部調査地を追加変更して行った。また、旧外地としては現地の自治体や研究機関の協力が得られたことから台湾で調査を行った。また、国際的比較としてはフランス革命以降の祖国解放・独立など様々な「国家」「民族」としての戦争から第一次・第二次世界大戦までの戦争にかかわる紀念碑や戦没者墓地・墓碑・墓石について、戦場跡や戦歿者慰霊の施設が設けられている地を選考して行った。今年度は、独・仏・蘭・伊・マルタにおける戦争紀念碑と戦歿者墓地・墓石・慰霊施設の調査を行ったが、ここでは上記以外の国の英・露・米等の兵士から植民地軍として戦場に投入された旧アラブ系兵士やユダヤ系兵士などの墓地・墓石も調査した。さらに、マルタでは第一次世界大戦に出征し地中海で作戦行動を担いその地で戦死した日本海軍兵士の合葬墓も調査した。調査の方法は、悉皆調査法だが、調査収集資料記録は、筆写による文字情報記録・デジタルカメラとビデオカメラによる画像記録・聞き取り調査における筆記記録と音声及び画像記録・簡易測量法による実測記録があり、その電子化による公開方法を試行している。本年度における調査研究の成果として特筆されるのは、(1)各国とも地域共同体乃至町村単位で郷土の戦没者を慰霊顕彰するという戦争紀念碑が建立されていること、(2)市町村単位で共同墓地内に軍人墓地が併設されていること、(3)日本の忠霊塔に似た慰霊塔・納骨堂といった施設が設けられていることといったように、これらが近代という時代、国民国家における戦争における特徴ということを示しており、この課題を検討するためには積極的に国際的比較研究が必要になるということが確認できたことにある。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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