研究課題/領域番号 |
18202021
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
檜山 幸夫 中京大学, 法学部, 教授 (40148242)
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研究分担者 |
大友 昌子 中京大学, 現代社会学部, 教授 (30060700)
松金 公正 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (50334074)
松田 京子 南山大学, 人文学部, 准教授 (20283707)
藤波 潔 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (20328652)
加藤 聖文 国文学研究資料館, アーカイブズ系, 助教 (70353414)
前川 佳遠理 上智大学, アジア文化研究所, 共同所員 (30413917)
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連携研究者 |
スヴェン サーラ 上智大学, 国際教養学部, 准教授 (70401205)
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研究協力者 |
田村 一郎 元鳴門市ドイツ館, 館長
本康 宏史 石川県立歴史博物館, 学芸課長
東山 京子 中京大学, 社会科学研究所, 特任研究員 (80570077)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2009
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キーワード | 戦歿者慰霊 / 戦歿者墓碑 / 戦争記念碑 |
研究概要 |
近代国民国家における戦歿者慰霊について、国家と国民、地方と市民、信仰と宗教を軸に、国内及び各国における慰霊と顕彰を戦争記念碑と戦歿者墓碑を悉皆調査してその実態を把握した。その結果、日本においては個人及び地域の主体性が基本になっておりしたがって死者の宗教が尊重されていること、諸外国では(a)戦勝国の米英仏国などは国家の下に個人の宗教によって顕彰・慰霊され、(b)中国・ベトナム・トルコなどの新興国家は国家主義と国民統合の政治的象徴として顕彰・慰霊され、(c)敗戦国のドイツは個人の尊重と平和主義により慰霊がなされ、その他の国ではこれらのベクトルの中でそれぞれぞれの位置を占めていることが判った。それらは、敗戦による国家の崩壊と戦争の悲惨との度合いと現在の国家体制を要因として決定される。それを決定付ける要因は、その政治体制の力学、歴史と文化の作用、社会の結束力の関係性にあることを解明するに至った。したがって、国家慰霊祭祀の問題はこの原則を踏まえて考えるべきであろう。
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