研究課題
平成19年度の研究業績は以下のとおりである。1)研究打ち合わせを兼ねた研究会を合計5回開き、夫馬進(京都大学文学研究科)「南宋訴訟社会から明末訴訟社会へ」、浅井 正(愛知大学法科大学院)「21世紀初頭における中国の裁判官に対する倫理基準」、岩井茂樹(京都大学人文科学研究所)「知県は忙しく,辛い」、夫馬進(京都大学文学研究科)「中国明清訴訟裁判档案(文書)の形状とその比較」、阿風(中国社会科学院歴史研究所)「范金民著『明清商事糾紛与商業訴訟』書評」、James Q. Whitman(Yale大学Law School)「アメリカ合衆国は訴訟好きか」「夫馬・寺田論文に対するヨーロッパ法制史から見たコメント」、伍躍(大阪経済法科大学)「宮僚社会:利益の共有と紛糾の解決」、劉増貴(中央研究院歴史語言研究所)「秦漢法律中の民俗事象と習慣法」の研究報告をおこなった。このようなそれぞれの専門分野に即した研究をもとに、相互討論を重ねることによって各人の相互認識を高めた。2)『巴県档案(同治期)』マイクロフィルムを焼き付け、研究代表者、研究分担者が関心を持つ部分を選択して、輪読した。命案、地権など各項目でどのような訴訟と裁判過程をたどるのか、おおよそ理解できた。3)西南大学陳宝良教授を招聘し、合計5回にわたって草書の読解訓練会を開いた。これには、京都大学文学研究科・法学研究科の大学院生を中心に20名以上が毎回参加した。4)中国第一歴史档案館(北京)等に赴き、史料調査・収集を行った。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (6件)
立命館法学 316号
ページ: 1-67
高木正朗編『18・19世紀の人口変動と地域・村・家族』古今書院
ページ: 270〜286
冨谷至編『東アジの死刑』(京都大学学術出版会)
ページ: 49-108
北大法学論集 第58巻第3号
ページ: 418〜426
第十一届明史国際学術討論会論文集
ページ: 42-68
紀念許大齢教授誕辰八十五周年学術論文集
ページ: 544-569
『天理大学学報』 第216輯
ページ: 19-51
『日本東方学』(中華書局) 第1輯
ページ: 206-221
大阪市立大学東洋史論叢 別冊特集号「文献資料学の新たな可能性(3)」
ページ: 129-146