研究課題/領域番号 |
18202024
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
白石 典之 新潟大学, 超域研究機構, 教授 (40262422)
|
研究分担者 |
村上 恭通 愛媛大学, 東アジア古代鉄文化研究センター, 教授 (40239504)
相馬 秀廣 奈良女子大学, 文学部, 教授 (90196999)
篠田 雅人 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (30211957)
小畑 弘己 熊本大学, 文学部, 准教授 (80274679)
加藤 雄三 総合地球環境学研究所, 研究部, 助教 (20353451)
|
キーワード | モンゴル / モンゴル帝国 / 環境考古学 / 古環境復元 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
本研究は、従来の文献史学的研究では十分明らかにすることができない、モンゴル帝国の興亡のプロセスを、考古学を中心にして、地理学・気候学、文献史学などが協業し、古環境復元というアプローチから解明しようとする文理融合型プロジェクトである。平成21年度の成果は以下の通りである。 1.考古学的調査 (1)8月下旬:モンゴル国アウラガ遺跡の考古学および古環境復元調査(白石ほか4名派遣)。初期モンゴル帝国時代の住居跡を完掘し、そこから食物残滓を検出することに成功し、古環境復元に必要な多くのデータを得た。なお、副産物としてチンギス期の宗教施設という他に類例を見ない遺構を発見した。 2.理化学的分析 (1)アウラガ遺跡およびモンゴル帝国の首都カラコルム遺跡出土種子の年代測定(AMS法)および種同定。おもに業者委託。年代確定とモンゴル高原で広く当該期に農耕が行われていた証拠を得ることに成功。 3.研究成果の公開 (1)12月19日:熊本大学にて一般公開学術講演会・パネルディスカッション「チンギス=カンに学ぶ地球環境問題」を開催。国内外の研究者および市民45名が参加。 (2)2月:一般向け成果普及書『チンギス・カンの戒め~モンゴル草原と地球環境問題』(同成社)刊行。 (3)3月:成果報告書の刊行(82頁、200冊)。 4.その他 (1)12月:モンゴル科学アカデミー考古学研究所長D.ツェベーンドルジ氏を招聘。東京、熊本で学術交流。 (2)2月:中国国家清史編纂委員会副研究員計紅氏を招聘。秦良、新潟などで学術交流。
|