研究分担者 |
飯田 耕二郎 大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (50278579)
杉浦 直 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (50004495)
千葉 立也 都留文科大学, 文学部, 教授 (40163737)
矢ケ崎 典隆 東京学芸大学, 教育大学, 教授 (30166475)
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60185709)
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研究概要 |
本研究では,日本におけるエスニック地理学の構築を目指して,エスニック集団に関する理論的研究および実証的研究をおこなうことを目的にしている。 研究計画初年度の平成18年度は,まず研究打合せ会を開催し,研究メンバー各自のこれまでの研究成果と今後の研究計画について発表し,意見・情報の交換をおこなった。 平成18年度は,エスニック地理学に関する内外の文献の収集に努めるとともに,各人の研究対象地域の割り当てに応じて,ブラジル,アメリカ,カナダ,オーストリア,オランダ,スペイン,および日本各地において予備的な現地調査を実施した。その結果,多数の関連資料を収集するとともに,各地におけるエスニック社会の歴史や現状について把握することができた。 平成19年3月には,日本地理学会春季学術大会(東洋大学)において,本研究メンバーが中心となって,「『エスニシティの地理学』の課題と方法」と題するシンポジウムを開催した。このシンポジウムは,多数の参加者を得て,エスニック地理学の成果と今後の課題について,多くの成果を得ることができた。 今後は,エスニック地理学の理論面のさらなる深化に努めるとともに,内外において,エスニック社会の現地調査を重ねて,それらの成果の一般化,モデル化を図り,さらに世界のエスニック社会の類型化,体系化に努めていくことが,本研究の重要な課題である。
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