研究分担者 |
飯田 耕二郎 大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (50278579)
杉浦 直 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (50004495)
千葉 立也 都留文科大学, 文学部, 教授 (40163737)
矢ケ崎 典隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30166475)
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60185709)
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研究概要 |
本研究では,日本におけるエスニック地理学の構築を目指して,エスニック集団に関する理論的研究および実証的研究を行うことを目的とした。 研究メンバー間では,頻繁に電子メールで研究情報の交換,各自の研究計画,研究成果の中間報告などについてやり取りし,学会開催時の研究会等では綿密な打ち合わせを行った。 各自,それぞれの研究分担地域において,海外のエスニック集団の現地調査に取り組んだ。例えば,山下はカンボジア・ベトナムの華人社会について,矢ケ崎はカリフォルニアの日系人社会について,大島はアムステルダムのモスレム社会についてフィールドワークを実施した。 平成19年度において特筆すべき成果は,これまでの中間的な研究成果の出版に取り組んだことである。エスニック集団に関する理論的考察,世界および日本各地のエスニック社会の歴史と現状に関して記述・分析を行った。本書は,山下清海編『エスニック・ワールド-世界と日本のエスニック社会』と題して,すでに平成20年4月中旬,明石書店から刊行された。 今後,エスニック地理学に関する理論面のさらなる考察とともに,現地調査による世界のエスニック社会の類型化,モデル化,体系化に努めていくことが,本研究の残された重要な課題である。
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