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2008 年度 実績報告書

人種の表象と表現をめぐる融合研究

研究課題

研究課題/領域番号 18202029
研究機関京都大学

研究代表者

竹沢 泰子  京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70227015)

キーワード人種 / 表象 / 偏見 / 差別 / マイノリティ / 抵抗 / 民族 / 遺伝学
研究概要

2008年度は、研究成果に向けて大きく進展した年となった。(1)まず京都大学国際シンポジウムに採択され、その結果2008年12月5日6日に第12回京都大学国際シンポジウム「変化する人種イメージ-表象から考える」7日同専門家会議、を開催した。シンポジウムは、「日本・アジアの人種イメージを問う」、「科学と社会をつなぐ」、「対抗表象を創造する」といった構成により、幅広い多角的・学際的な視点から、第一線の研究成果を社会に向けて発信することができた。シンポジウムは大きな成功を収め、参加者から大きな反響を浴びた。また新聞ラジオなどのメディアで大きく取り上げられ、一般社会への学術的成果への関心を喚起することもできた。(2)共同研究の成果を、『人種の社会的リアリティ』(竹沢泰子編岩波書店)として2009年5月出版予定である。本書は、「人種とジェンダー・セクシュアリティ・階級の交錯」、「「見えない」人種の表象」、「科学言説の中の人種」、「21世紀を歩みだした対抗表象」という四つのテーマを軸に、多数の研究協力者が執筆し、人種と表象をめぐる新しい理論的枠組みを提言した。成果を出版することにより、長期的な学術的貢献を図った。(3)さらに現在は、シンポジウムの外国人研究者らによる論文と日本・アジアに関する論文の英語翻訳を英文の論文集として刊行する企画も進んでいる。2008年3月に京都大学学術出版会の理事会承認を得て、現在進行中である。(4)シンポジウムの報告書を2008年3月に刊行した。さらにシンポジウムの全内容をYouTubeで動画配信を行っている。また趣旨説明挨拶のテキスト、全報告のアブストラクト、写真等もHPで公開中である。(5)京都大学学部生向けのリレー講義を行った。
このように2008年度は、当初の計画をはるかに上回り、高水準の研究成果を数多く上げることが出来た。また共同討議によって国内外の研究者の対話・ネットワークの構築、拡大に大きく貢献した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 『ダーウィンズ・アスリーツ』のその後10年-アメリカにおけるスポーツと人種の間2008

    • 著者名/発表者名
      川島浩平
    • 雑誌名

      スポーツ社会学研究 16

      ページ: 3-17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 待機する共同体-ナチス収穫感謝祭の参加者たち一九三三-一九三七2008

    • 著者名/発表者名
      藤原辰史
    • 雑誌名

      人文学報 96

      ページ: 1-31

  • [雑誌論文] 《御前会議》の表象-『マッカーサー元帥レポート』と戦争画2008

    • 著者名/発表者名
      北原恵
    • 雑誌名

      甲南大学紀要・文学編 : 社会科学特集

      ページ: 23-52

  • [図書] 人種の表象と社会的リアリティ2009

    • 著者名/発表者名
      竹沢泰子編
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 第12回京都大学国際シンポジウム報告書変化する人種イメージ-表象から考える2009

    • 著者名/発表者名
      竹沢泰子編
    • 総ページ数
      172
    • 出版者
      京都大学国際交流推進機構

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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