研究課題/領域番号 |
18203001
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
林 紀昭 関西学院大学, 法学部, 教授 (40024971)
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研究分担者 |
高塩 博 國學院大學, 法学部, 教授 (40236211)
谷口 昭 名城大学, 法学部, 教授 (20025159)
藤原 明久 神戸大学, 法学研究科, 教授 (40030621)
安竹 貴彦 大阪市立大学, 法学研究科, 教授 (20244626)
守屋 浩光 奈良産業大学, ビジネス学部, 教授 (00330530)
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キーワード | 自分仕置 / 藩法 / 御定書系刑法典 / 明清律系刑法典 / 大名支配 / 他領追放刑 / 刑事判例集 / 幕藩法 |
研究概要 |
今年度はこれまで収集した藩法史料、特に刑事裁判史料の刊行に向けた翻刻作業を進めることに重点を置いた。昨年度に引き続き、対馬藩の『罰責』と丹後田辺藩の『刑罰方日記抜書』の翻刻を進めた結果、概ね作業を完了する運びとなり、現在は校訂作業に鋭意取り組んでいる状況である。このうち『刑罰方日記抜書』については、概ね翻刻作業が完了した。『罰責』は簿冊2点の翻刻が残っているが、これらの翻刻が完了し次第、校訂作業に入る予定である。校訂に目途がついたのち、刊行に向けての具体的な作業に取りかかる。いずれも従来藩の刑事政策に関するまとまった史料公刊や研究がなされていなかったところであり、これをきっかけとして研究が飛躍的に進むものと期待される。 また、未翻刻であった刑事裁判史料のデジタル画像収集も進展した。今年度は秋田藩、鳥取藩、津山藩などの史料を現地史料所蔵機関で撮影し、デジタル画像を取得した。秋田藩『刑罰式』については、既に翻刻作業に着手しており、その大半を完了している。この史料は以前『秋田県史』に採録されたことがあるが、補遺を含めた全体が翻刻されておらず、また同県史における翻刻底本と思われる写本以外にも数種の写本が存在しているため、これらを校合したうえ、改めて完全な史料翻刻を期する必要があるものと思われる。
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